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ゲストの体験談から学ぶ再挑戦とキャリア継続に必要なスキル~明治大学スマートキャリア(2/3)

2021年2月8日

ワークアゲインチームでは、様々な形で女性の再挑戦を支援しており、その一環で明治大学スマートキャリアプログラムでの講座も担当しています。今回は2月3日に行われた、「ゲストの体験談から学ぶ再挑戦とキャリア継続に必要なスキル」をご紹介します。Warisワークアゲイン エデュケーションプランナーの島谷がファシリテーターを務め、ゲストのお二人が、自分に合う仕事をどのように見つけたのかという実際の就職活動のお話から、再挑戦後のキャリア継続についてもお聞きしました。

組織のニーズを把握しながら、やりたい仕事も引き寄せる

周囲から「広報に向いている」と言われ、アパレルブランドやPR会社などで経験を積み31歳でフリーのPRとして独立されていた堀井さん。出産ブランクを経て仕事を再開しますが、病気が見つかり治療のため仕事をすべて中断。回復後に周囲に状況をアナウンスし、知人の紹介でアルバイトを始め、40歳の時にキャリアの再構築を目指して明治大学スマートキャリアプログラムに参加されています。

就職活動では、なかなか選考を突破できなかったものの、Warisワークアゲインキャリアスクールに参加し、ベンチャー企業とのミートアップイベントで採用決定権を持つ経営者と出会えたことで、話がスムーズに進み、再就職を実現。入社時には、担当業務以外にも経験がある広報をやらせてほしいと伝え、さらに「会社の成長フェーズが次に進んだ際には、マーケティング業務を担当したい」と、伝えていたそうです。複数の業務を担当しながらも、知識・情報のアップデートを続け、現在は希望されていたマーケティングを担当されています。

フリーランスから会社員への挑戦、未経験の業界や職種への挑戦と前向きにキャリアを開拓されている堀井さんも、就職活動を始めた際は「自分は使い物にならないのではないか」と落ち込んでしまったそうです。その壁を、体を鍛えることや、新たな友人を作ること、以前の仕事でお世話になった方に会いに行って働いていたころの感覚を取り戻すこと等で乗り越えていらっしゃいます。

今後は、デジタルマーケティングのスキルを習得し、マーケティング担当としてのスキルアップを考えています。また、フットワーク軽く、常に情報をアップデートしながら、プライベートも充実させつつ過ごしたいと考えていらっしゃいます。

【堀井 玲子(ほりい りょうこ)さんプロフィール】
AIベンチャー企業にてインサイドセールス(マーケティング)と広報を兼務

1977年生、慶應義塾大学文学部を卒業後、語学留学のため渡英。帰国後ひょんなことから株式会社イッセイミヤケに入社し、複数部署を体験。その後2回転職(サザビーグループのアパレルブランド、PR会社)し、31歳でフリーのPRとして独立。
35歳で出産、出産後1年のブランクで復帰し再軌道に乗ったかと思われたが37歳の時に悪性リンパ腫が見つかり、一切の仕事をやめ抗がん剤の治療に専念。治療の甲斐もあり半年で寛解するが、再発をおそれて休業、育児中心の生活に。その後、知人の紹介でアルバイトを行うが40歳で自立を目指し、再就職活動をスタート。2019年明治大学スマートキャリアプログラム受講後、 ㈱Warisのミートアップイベントにて現在の会社と出会う。

勤務条件重視から視点を変えて、経験を活かせる仕事へ

徳永さんは、お子さんが成長する中で、「もう一度働きたい」という気持ちが芽生え再就職活動を開始。10数社に応募するも、なかなか選考が通らなかったそうです。「勤務条件だけで選んでいた」と、気づいたのは保育園を継続するために始めたパートの仕事に就いた時でした。子育てと両立しやすい勤務条件の仕事だったけれど、業務内容はそれまでの社会人経験を活かせない、やりがいもないと気づいたのです。株式会社Warisへ再就職した理由は、ビジョンへのフィット感や経験を活かしたいと考えられたことでした。

入社時は営業アシスタント担当でしたが、企業と登録者の間をマッチングする業務にも挑戦し、コーディネーター業務に職種を変更。2020年からは、ワークアゲイン事業にてカウンセリング業務も兼務しています。また、地方在住ながら完全リモートワークで業務を推進しています。

入社後に戸惑ったこととして、スピードが速いベンチャー企業での業務のやり方がありました。大企業に比べて、意思決定の速さは魅力だけれど、意見を発信する側の重みも増します。徳永さんは、少人数のグループの中で発信することを繰り返し、徐々に慣れていったそうです。また、未経験のカウンセリング業務の打診があったときは、戸惑いもあったそうですが、やってみるとやりがいが大きい業務で、今後は、カウンセリング業務のスキルアップや、人材業界以外の業界の知識を拡充していきたいと考えています。

【徳永 明日美(とくなが あすみ)さんプロフィール】

株式会社Waris コーディネーター/Warisワークアゲインプランナー

2009年、新卒で大手通信会社に入社。教育委員会といった法人向け営業支援や、販売サービスの支店ごとの数値管理・販売企画業務に従事。6年勤務後、夫の転勤に伴い退職。
妊娠・出産を経て2年のブランク後、再就職活動を行い2017年Warisに営業アシスタントとして入社。現在は、コーディネーターとして企業とご登録者のマッチング業務を主とし、ワークアゲイン事業ではご登録者向けの面談やイベント企画を行うなど業務の幅を広げている。2020年より、パートナーの転勤帯同により群馬県在住。完全リモートワークで業務を行う。

再挑戦に必要なポータブルスキル・スタンスとは

ゲストのお話を聞いた後は、グループに分かれてゲストが発揮していたポータブルスキル・スタンスについてディスカッションを行いました。

知人からの情報で仕事情報を獲得し、入社後は上司にやりたいことを伝えて仕事を引き寄せている堀井さんには「情報収集力」「交渉力」「自律性」などが挙げられていました。徳永さんには「人当たりの良さ」「意欲的」人に寄り添う姿勢」などが挙げられていました。

お二人に共通していたのは、まずは組織の中で求められる役割を全うしながら、自分のやりたいことを伝え続けていたことと、時期を見越して知識や経験の拡充をしていることです。入社後に周囲に聞いたり情報収集をしながらAIやマーケティングの知識を習得していた堀井さん、営業アシスタント時代から企業と登録者のマッチング業務に挑戦していた徳永さんの姿は、周囲からの信頼につながったのではないでしょうか。また、企業の成長フェーズに合わせて、自分自身の担当業務も変えていることも、再挑戦後のキャリア継続事例としても参考になるお話でした。

次回からは、受講生の皆さん自身の自己分析の講義です。

明治大学スマートキャリアプログラム
https://academy.meiji.jp/smartcareer/

 

Warisワークアゲインキャリアスクール
https://workagain.waris.jp/career-school