あなたの離職期間はどのくらいでしょう。
長く離職していると再就職に不安を感じる方も多いのではないでしょうか。
今回は、離職期間がある人に対する企業側の認識アンケートなどを元に、どのようなマインドを持って再就職に臨めばいいかを考えてみましょう。
企業側は離職期間がある人をどう思っているのか
まずは、「中途採用者の採用基準に考慮される事項」という平成23年に行われたアンケートを見てみましょう。
こちらのアンケートは育児休暇制度等の実施調査のために行われたものです。
まさに、出産や育児で離職していた方について、企業側が望むことだと思ってもいいでしょう。
過半数を占める回答には、「一定期間の継続的な就業が見込めること」、「フルタイムでの勤務が可能なこと」と続きます。
さらに見ていくと「就業期間のブランクが短く、訓練に時間がかかりそうにないこと」というものがあります。
この回答から考えると、企業側は離職期間が長い人をやはり少なからず扱いにくい存在だと感じているのかもしれません。
●ブランクが長い=キャッチアップに時間がかかるかもしれない
※キャッチアップ=事柄を後から追って理解すること、把握する行動
採用試験の際にこのように思われる可能性があることを離職期間がある人は覚悟しておく必要があります。
だからといって、面接に苦手意識を持つことはありません。
ブランクを感じさせない働きをすること、事前にキャッチアップを済ませているなどアピールする方法はたくさんあります。
きちんと準備をして採用試験に備えるようにしましょう。
キャリアママインターンでの企業側の声を聞いてみましょう
キャリアママインターンとは、Warisワークアゲインが提供する離職者向けインターンシッププログラムです。約1か月から2カ月間のインターンを通じ、参加した多くの女性たちが働くことへの自信を取り戻しています。
それでは、インターン受け入れ先の担当者の声を聞いてみましょう。
- この会社だから復職できたという思いがあるからか、派遣社員とは圧倒的にパフォーマンスが違う
- 年齢からすると、もっと扱いにくい集団かと思ったらゼロから学ぶ意識も高く、腰も低く素直で、いい意味で固定観念をくつがえされた
- 経験値があり、かなり精神年齢の高い「第二新卒」採用したような感覚
このようにインターンでの働きぶりからは、プラスの評価がとても多いことが分かります。
時間や家庭環境が許すのであれば、キャリアママインターンなどの再就職支援プログラムに積極的に参加してみてはいかがでしょう。
働く感覚を取り戻すいい機会になりますし、自信に繋がって行くと思います。
このようなプログラムに参加しなかったとしても、離職期間は必ずしもマイナスではありません。離職期間中に経験したこと、勉強したこと、育児や介護も時にはアピールポイントとなります。
また、いくらブランクがあろうと、今まで培ってきたスキルがゼロになることはありません。
離職期間があることさえをプラスにしていけるよう採用試験を含め、就職活動に取り組むことが大切です。
評価されるポイントから学ぶマインド
●高いモチベーション
仕事をするにあたって高いモチベーション、さらにそれを維持するということはとても大切なことです。
●会社員とは異なる視点、幅広い経験
離職期間がなければ経験できなかったこと、働いていなかったからこそ感じることが出来たこと、これらは他の人との違いをアピールすることが出来ます。
●ゼロから学ぶ意欲、向上心
前職と同じ業界への再就職だとしても、比べてしまっていてはいけません。
会社が違えば方針、やり方は全く違います。
ゼロから学ぶ意欲、姿勢、そこで頑張っていこうという気持ちは見えるものです。
●低い離職リスク
先ほどのアンケートにもあったように、企業側は長く働いてくれる人を採用したいものです。それは働く側も同じで、長く働くことが出来る職場を見つけたいと思っていることでしょう。
ですから、事前準備としてその会社の経営方針や目標、職場の様子などリサーチしておくことも大切です。
●離職期間に培われた忍耐力
離職している理由はさまざまですが、育児であっても介護であっても大変な忍耐力が培われているはずです。
自宅で育児や介護をしていたというのは、必ずしもマイナスのポイントではありません。
上手にアピールすることによって自身の評価を高めてくれることとなるでしょう。
意識改革をしましょう
今回は離職期間がある人の持つべきマインドということで、どのような心持ち・考え方をすればいいのかという観点で話をしてきました。
ビジネスシーンにおいてマインドとは、成功するための心がけという意味合いで使われることも多くあります。みなさんも、再就職という成功を手にするため頑張っていきましょう。