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【レポート】明治大学スマートキャリア「再挑戦のためのキャリアデザイン」②

2019年8月2日

ワークアゲインチームでは、様々な形で女性の再就職を支援しており、その一環で明治大学スマートキャリアプログラムでの講座も担当しています!本日は、その中から、7月26日に行われた「ゲストの体験談から学ぶ再就職に必要なスキル」についてご紹介いたします。

どんな環境・状況であってもチャンスをつかむ!

※写真 左から西條さん、山下さん、吉永さん

ブランクが長いから不安、子供がまだ小さいから両立が大変そう、年齢的に仕事がみつかるかどうか心配…など、再挑戦には様々な壁が存在します。

今回のプログラムでは、「どんな環境・状況であってもチャンスをつかむ!」ためにどうするかを考えるために、フリーランスの方、再就職したばかりの方、非正規社員から再就職を果たした方と、多様な経験をもつ3人のゲストをお呼びしました。

ブランク×年齢×性別の壁を乗り越える!西條恵子さん

(プロフィール)大手都市銀行にて支店業務全般を経験後、新規事務部門部署の立上げ、行員向け研修、大手・中小住宅業者向けの勉強会なども手掛ける。個人部門、住宅ローン分野で実績を残し10年間勤務し結婚退職。10年間専業主婦として過ごす。司法書士資格へのチャレンジや、近くに住む義父母の介護や手助け等に従事。2017年明治大学スマートキャリアプログラムを受講。同時に、再就職活動を始める。キャリアが途切れた方や、悔しい思いをしながらも次へとチャレンジをしたいと思っている方々等を支援したいとの思いから、人材会社を志望。現在の会社に内定し、昨年9月再就職。国家資格キャリアコンサルタント。

再就職活動を始めた当時、人材紹介会社からスカウトメールが多数届き、「就職はなんとかなると勘違いをしてしまった」という西條さん。ブランクが10年あることを伝えると話が進まなくなり、現実の厳しさに気が付いたのだそうです。

36社に応募し、書類選考通過したのは6社。その中で内定をもらった現在の会社は、ブランクなどは関係なく、きちんと評価をして受け入れてくれる会社でした。

西條さんはスマートキャリアプログラムを受講する中でも、他の受講生の話を傾聴することを心がけ、人材業界へ再就職するための準備を進めていました。


高齢の義理の両親のケアを通して培った傾聴力も、現在の仕事に役立ったのだそうです。離職期間があることで、求職者の方の気持ちに寄り添える人間力が磨かれたのです。

今後はさらに上級のキャリアコンサルタントの資格取得を考えていらっしゃいます。

できない自分を受け入れて、スキルアップ!山下裕子さん

(プロフィール)短大卒業後、大手ゼネコンに入社し財務アシスタントとして勤務、結婚を機に退社。家事・育児に専念していたが簿記2級の資格を取得し社会復帰をする。税理士事務所でのパート勤務を経て、精密機器メーカー、流通業で正社員として経理財務の仕事を続けるが、2015年よりフリーランスとして複数のスタートアップ企業の経理財務業務を担う。2017年経理&労務のフリーランスチームを結成。

山下さんが30代半ばで12年ぶりに仕事復帰を目指したとき、周囲からは「ブランクもあるのに、子供もいるのに、何を考えているの?」という反応でした。

どうしたら仕事復帰できるかを考え、経験がある経理しかないと思い立ちます。自信がないから何か努力しなくては、と簿記の学校に入学。受講料以上は稼げる人になろうと決意し、小さな税理士事務所勤務から仕事をスタートしました。

12年のブランクを経て再就職した際には、PCスキルも弱く苦労したそうです。「できないからあきらめるのか、粘って進むのかは働く覚悟の問題」だと考え、腹をくくって周囲に聞きながら経験を積み重ねてきました。

「若い方にアドバイスをもらえることはありがたいこと」と、若いメンバーからのダメ出しやアドバイスも積極的に受け入れていらっしゃいます。 経理のフリーランスとして経験を積む中で、中業企業やベンチャー企業は、縦割りではなく垣根がないことが魅力だと気づきます。

経理だけでなく労務の大切さも学び、現在は人事労務のフリーランスのメンバーとチームを組み、管理部門全般のお仕事も受ける体制も整えています。今後は中小企業やベンチャー企業のIPO支援に関わりたいと考えていらっしゃいます。

もうちょっとやりたいと週3日派遣社員から再就職!吉永多恵さん

(プロフィール)大学卒業後、教育系出版社で小学生向け教材の企画・編集に約10年携わる。夫のイギリス赴任帯同に伴い、退職。約5年のブランクを経て、働き方改革推進コンサルティング会社に約2年勤務後、2019年1月から株式会社Warisにジョイン。現在は、主にプロマッチングリクルーティングコンサルタントのサポート業務/再就職支援を行うワークアゲイン事業を担当。

お子さんが小学1年生の時に日本に帰国した吉永さん。家族の生活が落ち着いたころ「お父さんは仕事、ぼくは学校、お母さんは?」とお子さんに言われてグサッときたそうです。もう一度社会に貢献したいと、派遣社員として働き方改革推進コンサルティング会社に勤務します。

「あなたはどうしたいの?」と聞かれ、やる気があれば任せてもらえる環境で働く中で、自分は何がやりたいのだろうと自問自答し、「もうちょっと働ける」「自分と同じようなワーキングマザーの支援をしたい」と考えてWarisにジョインしました。

再就職した際に壁となったことは、「家族への忖度」です。九州出身で元々刷り込まれている女性が家事をやるべき・・・みたいな感覚があったことと、海外駐在中に周囲の女性たちの「家族至上主義」の影響を受けていたことが要因でした。今考えると、思い込みにすぎませんでした。


現在は、リモートワークを導入する職場のため日中に用事があって中抜けしても、別の時間帯で対応ができます。海外で家族との時間を大切にする考え方を知ったご主人も、家事に積極的にかかわってくれるようになったそうです。


Warisにジョインして7か月たった今、入社時に担当していた業務だけでなく、自ら手を挙げて新しい業務にも挑戦しています。

ゲストのみなさま、貴重なお話をありがとうございました。