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【イベントレポート】

明治大学スマキャリアプログラム「再挑戦のためのキャリアデザイン講座」②

2019年2月19日

あと2週間もしたら3月ですね。

家族の進学・進級、移動など、自分以外のことが忙しくなってくる人も多い時期かもしれませんが、春はあなたにとっても始まりの季節です。何か新しいことを始めるいいタイミングですので、ご自身の再就職についても、ちょっとずつ考えられる時間がとれるといいですよね。

さて、前回レポート形式でお伝えした『明治大学スマキャリアプログラム「再挑戦のためのキャリアデザイン講座」』第1回、第2回に引き続き、今回は第3回の様子をお届けします。

―写真後方:Warisキャリアカウンセラー島谷

第3回の講義では「ゲストの体験談から学ぶ再就職に必要なスキルをテーマに、3人のゲストのトークセッションと、グループワークを行いました。

どのような環境や状況であっても、チャンスを掴むことができるのは「必然的な偶然(Planned Happenstance Theory)」とも言われています。

受講生は、ゲストの体験談から、何が「必然」だったのか、どのようにして「チャンスをつかんできたのか」を知り、自分自身のキャリアを前進するヒントを得る講義です。

今回のレポートでは、ゲスト出演していただいた3名の女性のリアルエピソードをご紹介します。

ーゲストスピーカーの3名。左から高畑さん、酒井さん、中川さん。

▼高畑 俊恵さん(写真左)

循環器系医療機器の輸入商社兼日本販売代理店に約10年勤務。役員秘書を経て、法務部で英文契約書の作成・翻訳・チェック業務に従事。出産後、仕事と子育てのバランスを考慮し、子供が2歳の時に退職、その後約6年間、フリーランスで主に法務関連文書の翻訳業務に従事。2018年春、お子さんの中学進学を機に再就職を決意。4ヵ月余りの求職期間を経て、Wari経由でデジタルマーケティングの会社で社長秘書として働き始める。

高畑さんはお子様が2歳の時に、職場環境悪化もあり、子育てとのバランスを考えて退職。その後、「本当はあの会社にいたかった」と思い出し、後悔が残ったそうです。ただ、お子様に手がかかることもあり、小学6年生までは子育てに注力。その間も在宅で翻訳の仕事を続けていらっしゃいました。

再就職の壁は「自分の意識」だったそうです。夫の反対もなく、子供も成長している。けれども失敗が怖い、面接で断れられて傷つくのが怖かったのです。

それを乗り越えられたのは「年の功」で備わった強さでした。40代から50代と年齢を重ねる中で「断られても自分が全否定されるわけではない」「ダメージうけている場合じゃない!次に行こう!」と前向きになり、行動を起こせるようになったのです。

自治体の就労相談窓口で「自分を安売りしないように」「大丈夫」と親身に相談に乗ってもらえたことも、自信となりました。

ブランク中も目に見えない何かを必ず得ているはず、働き続けている人よりも劣っているとか自信を失う必要はなない、という高畑さん。

入社時は思っていた以上にペーパレス化されており、チャットツールやオンライン会議が常の環境に驚きもありました。20年前から在宅勤務の導入が進んでおり、育児との両立も問題ない環境で経験を積んでいらっしゃいます。

今後は、秘書業務だけでなく経営に関することも学び、英語に加えて中国語も習得したいとおっしゃっていました。

▼酒井 裕美子さん(写真中央)

システムエンジニアを経て、出産を機に退職。13年間4人のお子様の子育てに専念。明治大学スマートキャリアプログラム受講を経て、Waris経由で株式会社MAIAのRPA業務に従事。実家の会社の手伝いも行う。

元々若い時から子育てしたいと思っていたという酒井さん。4人のお子さんの子育ては、記憶にないくらい忙しい日々だったけれど、楽しい毎日だそうです。

再就職のきっかけは、一番下のお子さんが幼稚園に入ったことです。ふっと時間が空き「何もすることがない!」と気づいて明治大学のスマートキャリアプログラムに申し込みました。同時に実家の事業の手伝いもスタートしました。

再就職の壁は、「定期的に時間を決めて外に出ること」でした。それを講義へ通うことで「これはいけるかもしれない」という想いに変わっていきました。お子さんの体調不良で2か月近く講義に出席できない時期がありましたが、録音した講義内容を聞いてレポートを提出していました。

2018年1月にPRA事業のトライアルに参加し、現在の仕事に繋がっています。たまたま一人の時間ができて始めることができたのだそうです。絶妙なタイミングでした。

ブランクを悪いのだとは思っていないという酒井さん。

ある程度同じような人材が集まる会社と違い、子育て中は多様な人との関わりができて、世界が広がります。地域社会の中での起こる問題で耐性がつきますし、報酬がない組織とある組織のモチベーションの違いが理解できたことも貴重な経験でした。

また、チャットツールを使いこなしていたことが仕事にも役立っています。文章の書き方、送る時間帯等の配慮です。今後は実家の会社の手伝いや、他の活動にもさらに力を入れていきたいと考えていらっしゃいます。

▼中川 陽子さん(写真右)

大手電気メーカー関連会社にてISO担当業務に従事後、夫の仕事で上海へ移住。自身の病気の経験や、子育て経験、海外駐在経験から子ども達を取り巻く環境の変化を実感し、2016年に地域の孤食解消を目指した「ごはん屋MOGU」をオープン。Waris経由で在宅ワークに従事した経験も持つ。

キャリア志向が強かった中川さんでしたが、二人目を出産後の復職後9カ月後に難病を発症し、半年寝たきりとなってしまいます。

上司が在宅制度を作ってくれて復職したものの、歩けなかった時期が長く、2年に一度再発をしていたこともあり、負い目を感じていました。そんなときにご主人海外赴任となり、退職して帯同することとなりました。

赴任先では専業主婦とたくさん会い、それまでの価値観を見直すきっかけになります。

また、病気の再発もなく自分の身体も見つめなおす機会にもなりました。帰国後、しばらくは自己啓発に時間を費やしていましたが、中学生になったお子さんの生活時間の乱れや栄養バランス気になり、友人達と週1日オープンの食堂を立ち上げました。

「働く、と楽しむ、をどういう風にバランスとるか?」を一年ほど悩んだ結果、「社会実験をやり続けたい」と考え、食堂オープンの日以外は、会社に属して地域創成に関わっています。

再就職の壁は「自分自身」でした。なりたい自分と実際におかれている状況の自分との違いです。病気を受け入れるためには時間がかかったそうです。

 

週1日の食堂オープンという小さなことから好きな事を始めて、勇気を持てたことで変わることができました。経験をしてみてゼロから一にすることに興味があると気づくこともでき、「好き」を仕事にできるのだともわかったのです。

やりたいことをやる中で結果的に、スキルが活きたと考えています。

「正しくあるより楽しくありたい」をモットーに、やりたいことを口にし、相談してみたら、意外と手を差し伸べてくれる人が出てきて今の活動に繋がっています。

3年後は、実家がある石川県の商店街を再生したいと考えていきます。現在も横浜で街づくりに関わっていますが、石川県の金沢を舞台に自ら立ち上げて、楽しい街づくりに関わっていきたいと考えていらっしゃいます。

いかがでしたか?

Warisワークアゲインチームが担当する『明治大学スマキャリアプログラム「再挑戦のためのキャリアデザイン講座」』、第1回から第3回まではゲストスピーカーのお話を元に、学びを深めてまいりました。

次回講義からは自己分析を深めていきます。私は何ができるのか?何に向いているのか?何がしたいのか?次回レポートもお楽しみに^^

※明治大学スマートキャリアプログラムにご興味ございます方は、是非来期開催予定プログラムにお申し込みください^^

2019年4月開講 昼間コース9期生 夜間・土曜主コース8期生の出願期間は『2019年1月23日(水)~2月28日(木)』とのこと。

詳しくは公式ページへ!

 

▼明治大学 女性のためのスマートキャリアプログラム

https://academy.meiji.jp/smartcareer/index.html